魚の雑学      
 
 
カワハギ
サバ
カサゴ
アイナメ
カレイ
メバル
シコイワシ
ウミタナゴ
クジメ
キュウセン
キス
アジ
アカエイ
サッパ
ソーダガツオ
スズキ
ネンブツダイ
メジナ 
クロダイ 
ハゼ
 アナゴ
 クラゲ
 イシモ 
 クサフグ 
 ボラ
 サヨリ
シリヤケイカ 
 スズメダイ
  コノシロ
イサキ 
鮎 
ササノハベラ 
ギマ

 
 
クラゲ  
<リンク>
 
 
 
 
 
 
 
 


青海南埠頭公園で撮影
クラゲとは・・・・
クラゲには脳は無い。
あるのは、口と生殖器と簡単な神経系だけ。
体の95%は水分。
食べることと、子孫を残すことに最低限必要な器官だけを備えた、極めてシンプルな生き物です。
しかし、生殖のしくみはなかなか優れていて、有性生殖と無性生殖の2本立て。
しっかり子供を残します。

WikiPediaから引用すると・・・

「クラゲ(水母、海月、水月)は、刺胞動物門に属する動物のうち、淡水または海水中に生息し浮遊生活をする種の総称。」
となっており、水中でプカリ、プカリと浮遊生活を送り、毒針で餌を採る生き物の総称をクラゲというらしい。
日本で確認されているクラゲは148種類。

特徴としては
クラゲは、通常は浮遊生活をする刺胞動物である。
体はゼラチン質で柔らかく、透明。
体全体は、多くのものでは傘のような形をしている。
多くの場合、傘の下面の中心部に口がある。
ヒドロクラゲでは傘から柄が伸びてその先に口があるものや、口の周囲に触手が発達するものもある。
鉢クラゲの旗口クラゲ類、根口クラゲ類では、口の縁が長く伸びて口腕となる。
根口クラゲでは口腕が複雑化して口は口腕の先端部に小さな吸口として開口するだけで、中央の口は閉じてしまうものもある。
肛門はない。
多くの種類では傘の縁に触手がある。


となっており、種類によって体の構造は少し違うようですが、概ね次のような体をしています。

クラゲの体


<生殖線>
4つある。
成熟すればするほど立派になる。
薄紫色・赤褐色・ピンク・白など、いろんな色がある。
ここでオスは精子、メスでは卵子が作られる。

<口腕>
口の中央から伸びる4本の足みたいなもの。
餌をとりこむ時につかう部分で、人間で言うと唇。
メスは基本部が花弁状の保育嚢となる。

<胃腔>
傘から透き通って見える、4つに分かれている部分が胃。
簡単な袋状。
透明だから、餌が溶かされていく様子が外から見える。

<口>
食べるときも、排泄する時もここを使う。
オスのクラゲは精子を放出、メスのクラゲは精子をとりこむ場所としても利用される。

<感覚器>
人では目にあたる。
傘のふちに沿ってくっついている8つの小球がクラゲの感覚器。
明暗と光の方向がわかる程度しか見えない。

<放射管>
白いしまみたいな模様(体が透明だから肉眼でも分かる)。
じっとしているとき、傘の縁を、パフパフ動かしている。
それは、体液や栄養を水管に送り込んでいるための行動。泳ぐためではない

         
クラゲの生殖
クラゲのオスとメスとが、それぞれが精子と卵子を海中(または傘の内側)に放出する。
受精卵は孵化するとクラゲの形になるわけではなく、ゾウリムシのようなプラヌラ幼虫となる。
これがしばらく海中を遊泳したあと、海底の岩や貝殻などに着底して、イソギンチャクのような形をしたポリプに変化する。
このポイプが無性生殖して、ポリプをどんどん増やしていく。
クラゲから生まれた子供であるポリプは、無性生殖でどんどん子供(兄弟かも?)を増やしていくのです。
そしてこのポリプが成長してクラゲになります。
つまりクラゲの両親が有性生殖で産んだ子供が、無性生殖で兄弟をどんどん増やしていき大量のクラゲを増殖させるというシステムなのです。

無性生殖で繁殖できるのに、何故有性生殖もするのか?。
無性生殖というのは、自分の細胞のコピーなので、生まれて来る子供の性質は全部同じ、例えば熱に弱い性質だったとすると、海水温の上昇で全部が同時死んでしまいます。
有性生殖だと、2つの細胞が組み合わさって、いろいろな性質の子供が生まれます。
熱に強いのとか、塩分濃度に強いのとか、水質の悪化に強いのとか・・・・。
このため、自然環境の変化に耐えて生き残る可能性が広がるのです。

ここでちょっと脱線。
人間も同じ。
頭が強い、腕っぷしが強い、心臓が強い等々・・・
1人1人違った個性の人間が生まれるのは有性生殖だからなのです。

クラゲの大きさ
種類によって全然違ういます。
1cmに達しないものから1mを越えるものまでいる。
よく海で見かけるミズクラゲは、全長15cmぐらい。
もっとも大きいクラゲはキタユウレイクラゲで、全長40mにもなる

クラゲの寿命
種類によって違うが、数ヶ月〜2、3年ぐらい。

クラゲの毒
世界で最も毒性の強いクラゲは学名キロネックすフレッケリ、(和名オーストラリアウンバチクラゲ)、直径40〜50センチの傘の下に最大60本、最長4.5メートルの触手を持ち、その中に50億本の刺胞針を持ち、長い触手が巻き付けば人間でも3〜15分で死亡すると言われています。
日本にはいないそうですが、オーストラリアの海水浴場へ行く方はご用心。
ちなみに、学名の意味は「殺人の魔の手」
日本にいるクラゲでも、死亡例があるそうです。
良く見かける水クラゲ危険性があるとのこと。
1回刺された時にたいしたことが無くても、2回目で命に係わるような重篤な状態になることもあるようなので、クラゲには触らないことです。

        
クラゲの諺

命あればクラゲも骨に会う
骨のないクラゲも、長生きしていれば、骨に出会い骨のある身になるかも知れない。
長く生きていると、滅多にない幸運に巡り合うこともあるという意味。
また、命を粗末にせず、長生きするよう心掛けるようにという教え。

くらげの風向かい
水面にふわふわ浮かぶクラゲが風上に向って進もうとしても無理なことから、強敵や運命に逆らってじたばたしても無駄なことのたとえ。

タコに骨なし、クラゲに目なし
言うも愚かな当然のことや、分かり切ったことのたとえにいう。
クラゲには骨も目もないが、「クラゲは海老を目とする」「クラゲは海老の目を借る」と、泳ぐクラゲは持ちつ持たれつの生活をしていると例えられる。

クラゲの行列
勝手気ままに泳ぐさまをいう。
これに対する諺に、「コチの行列」(一、二列縦隊になって行儀よく並び泳ぐさまをいう)がある。
 
                         
 
inserted by FC2 system