魚の雑学      
 
カワハギ
サバ
カサゴ
アイナメ
カレイ
メバル
シコイワシ
ウミタナゴ
クジメ
キュウセン
キス
アジ
アカエイ
サッパ
ソーダガツオ
スズキ
ネンブツダイ
メジナ 
クロダイ 
ハゼ
 アナゴ
 クラゲ
 イシモ 
 クサフグ 
 ボラ
 サヨリ
シリヤケイカ 
 スズメダイ
  コノシロ
タチウオ
鮎 
ササノハベラ 
ギマ

 
 
 
アカエイ
<リンク>
 
 
 
 
 
 
 
 
 



青海南埠頭公園で釣れたアカエイ(cocoの釣行記より
名前の由来
次のような説がある。
  • 尾が長いことを燕尾(エビ)というところから、「エビ」が「エイ」になった。
  • 尻尾に針が出ているところから、「枝針」が「エイ」なった。
  • アイヌ語では棘・針・矢などのすべて尖ったもののことを「アイ」という。また東北地方の古語でも刺されて痛いことをアイといった。このことから、アイヌ語の「アイ」から「エイ」となった。
エイの毒応急手当
エイは尻尾に毒針をもっている。
エイの尻尾の毒針
この毒針に刺されると、10分ぐらいで、刺すような痛みに変わり、重傷の場合は血圧低下、呼吸障害、下痢、発熱等の症状が出る。最悪の場合、死亡する可能性がある。
実際に死亡事故も起きている。
しかし、エイが襲ってきて人間を刺すことは無いといわれており、触ったり、踏んだりした時に刺されえることが多い。
浅い砂地などでは、砂に潜っているため、裸足で歩いていて刺されることもある。
また、エイを釣り上げた場合、針をはずそうとしして触って刺されることもあるので、十分な注意が必要である。

エイに刺されたら、毒棘が残っている場合はこれを取り除く。
毒は熱で弱められるので、患部を50℃ほどの湯に浸す。湯の代りに温湿布でも効果があるが、いずれにしても手早い手当てが肝心であり、また早急に医師の治療を受けること。

生態と成長
卵胎生であり、体内で孵化した仔魚は卵黄の栄養を吸収する。やがて卵黄がなくなると、母親から栄養を吸収して成長する。
初夏に10cm前後の砂泥で10尾前後の幼魚を産む。幼魚は長い尾で外敵に備えつつ、ゴカイ類や甲殻類、貝類などの底生生物を食べ、2〜3年すると成熟する。
体盤長(尾を除く)80センチほどになる。

オスとメスの見分け方
オスは尻尾の両側に2本の交接器がある。
しかし、交尾の際に使うのはいずれかの1本である。
メスは尻尾の付け根あたりに総排出孔がある。
総排出孔というのは、生殖管、尿管、肛門がまとまって一つの孔になったものを言いエイ、サメ類に多く見られる。
メスの総排出孔は人間の女性器に似ていると言われている。

 

傷だらけの恋
オスは35〜40センチ位の適齢期になると、歯の形が丸みを帯びた形から、尖った形へと変化する。
これは、オスは交尾のときにメスの胸鰭にしっかり噛みついて体を固定させるためである。
雌雄が腹合わせの状態になり、オスがメスの胸鰭にしっかり咬みついて、体を固定させたまま泳ぎながら、片方の交接器をメスの総排出孔に挿入する。
結合したまま20分位泳いだあと、メスは激しく動いてオスから離れる。
このため、交尾期のメスの胸鰭は傷だらけになる。
エイの恋は猛烈に激しいのだ。
   
海南埠頭公園で釣れたアカエイ(オス)
食べ方
エイを狙って釣る釣り人は少なく、望まないのに釣れてしまうことが多いようだ。
また、釣れても持ち帰る人は少ない。
しかし、立派な食用で、食べてみるとなかなか美味しいらしい。

縄文時代の貝塚からも出土し、昔から食用として利用されてきた魚でだそうだ。
『料理物語』という古書には、「エイ・汁・なます・でんがく・鍋やき・吸い物」とあり、『和漢三才図会』では、「これを煮て食べれば下痢が止まると言ふ。胆は小児の雀目(とりめ)を直す、しばしば試してみたが効き目がある」と薬効を紹介している。
料理方法としては、煮付けは、臭み消しの薬味をきかせ、味付けは少し濃い目にする。味噌煮込みなども美味しいそうだ。
ヒレはフランス料理にも使われるとのこと。
粕漬けやカマボコなどの煉製品のすり身の原料にもなっている。
       
  沖縄に伝わるエイの昔話

沖縄の波照間島には、エイ女房という昔話が口伝で伝わっているそうだ。
概略次のような話である。

波照間島に住んでいた漁師夫婦の話である。
夫の漁師が、月の輝く海に船で釣りに出かけた。
しかし、何も釣れない。
「もうこれで、最後にしよう」と、糸をたれると、ぐいっと引き込まれた。
やっと引き上げて見るとそれはエイだった。
エイを舟底に座らせていると、クリクリした目でじっと漁師を見つめている。
その目つきは男を誘うような女の目だった。
男は力いっぱい抱きしめて・・・・・・・
たまらずに、わがモノにしてしまった。
(エイのお道具は人間の女性のものに良く似ていたとか・・・・・)

 

いくら可愛くても家に連れて帰るわけにはいかないので、コトが終わるとリリース。

それからしばらく月日が流れた。
男はそのことをすっかり忘れていた。
ある日釣りに出かけると・・・
海の中なら子供のエイが顔を出して「お父さん、お父さん・・・・・」
男はハッとした。
ひょっとすると・・・・あの時の・・・・・・

子供のエイから「ぜひ家に来て欲しい」と誘われて、エイの背に乗って海中の竜宮城のような立派な御殿についた。
母親のエイはにこにこしながら出迎えて、一生懸命男をもてなした。
美味しいご馳走を食べて、夢のような楽しい何日かを過ごした。

そして別れの時。
母親エイは、お土産に竜宮の壷をくれた。
欲しいものは何でも出てくる魔法の壷だった。

男は、妻には何も話さず、その壷を畑に隠しておき、毎日その壷から美味しい食事を出して食べていた。
このため、妻の作った弁当は食べなくなってしまった。
不思議に思った妻が、そっと畑に行って木陰から見ると、夫は美味しそうなご馳走を並べて食べているではないか。
妻は驚いて、大声を上げて夫のところへ飛んで行った。
仰天した夫は、慌てて壷を畑の排水口へ隠した。

壷はどこへ隠したがわからなくなり、今も見つかっていない。

この物語は、若者に性的刺激を与えて早く結婚させて子供を増やすための、島の少子化対策だったとか。
元の話はもっと刺激的な描写で語られていたのかも知れませんね。AVなどは無かった昔々のお話です。



タイで巨大アカエイ見つかる
こんな記事がありました。
 
                         
inserted by FC2 system