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アジ (鯵)
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大黒海釣り施設で釣れたアジ (若洲・お台場周辺&横浜の釣り日記より)
名前の由来
古語では、「アジ」は群集するものという意味があり、いつも群れている魚ということで「アジ」となったという説がある。
また、新井白石の著書「東雅」には「アジは味なり、その美なりをいう」と書かれており、「日本古語大辞典には「美味なる魚の名称」と書かれている。
味が良い魚だから「アジ」とする説だが、単純すぎてホントカナという気もする。

また、漢字では魚偏に参と書いて鯵だが、これは旧暦の3月頃から味が良くなるところからこの字になったそうだ。
ところが、これには異論もある。
アジの漢字は、もともとは鯵ではなく、 だったのだが、書き写す時に間違って「魚」偏に「参」と書いてしまったというのだ。
の字は「なまぐさい」という意味があるので、生臭い魚ということだろうか。

諸説あって、どれが正しいという決め手は無さそうだが、群れていて、味が良い魚であることは間違いないようだ。

産卵と成長

主な産卵場所は東シナ海だが、孵化の適温である18〜24℃の場所であれば、ほとんど全国の沿岸で産卵する。
産卵の時期は、暖かい九州では3〜5月。水温の上昇と共に次第に北上し、東北地方では5〜7月。
2歳位から産卵を始めるが、個体数が減ってくると、早熟になり、2歳未満で産卵を始めるアジが多くなるそうです。
個体数を維持しようという自然の摂理なんでしょうね。
産卵は夜間行われ、生まれた卵は分離浮遊性で直径0.8〜0.9mm。産卵数は尾又長20cmの小型アジで約10〜30万粒、30cmでは30〜40万粒位。
受精後43時間で全長2.5mmほどの仔魚が孵化する。
海の表層を浮遊しながら成長し、20mmほどになるとクラゲや流れ藻について漂流回遊しする。
孵化後30〜45日で3mm。46〜60日で55mmまで育つ。
60mm以上になると胸ビレや尾ビレが完成して遊泳力がつくのでイワシの稚魚などを食べるようになる。
2歳で20〜23cm。
3歳で25〜27cm。
30cmを超えるのは4歳魚ということになる。

サイズと名称
アジは、小アジのうちから食用になるが、大きさによって食べ方や調理方法が異なるため、サイズによって俗称が異なる。
   アジ仔・ジンダコ(5cm以下)
   豆アジ・ジンダ・ゼンゴアジ(5〜13cm)
   小アジ(13〜20cm)
   中アジ(20〜30cm)
   大アジ・ノグクロ(30cm以上)

回遊アジと居つきアジ
アジには、回遊するアジと、餌の豊富な場所に居ついてしまっている居つきアジとがあるが、どちらも元は同じ種類のようだ。
居つきアジは、瀬つきアジとも呼ばれ、黄色、または金色をおびており、キアジ、キンアジとも呼ばれている。
回遊するクロアジよりも美味しいとされている。



うみかぜ公園で釣れた居つきのアジ (cocoの釣行記より
      
アジの視力と釣り
魚類の瞳孔は常に全開になっており、哺乳類のように虹彩を絞って光量を調節する機能はない。
アジの行動は、好みの明るさにも影響を受けるため、昼間は居心地のいい深場に逃げ込み、暗くなればまた餌の豊富な浅場に回遊して来る。
 視界の利く時間帯はアジも自由に泳げるが、餌になる小魚の眼もよく見えて必死で逃げ回るため、アジは餌を捕まえるのが大変です。
そこで、昼行性の小魚が眠くなった夕方頃に補食。
アジは、朝夕の暗い時間帯または雨天・曇天時によく釣れるが、、これは餌になる小魚からすれば暗すぎて身動きがとれず、アジにとっては獲物をなんとか視認できる明るさのときを狙っているためだそうだ。
真っ暗だと眼が見えないので、外灯のある場所で餌を追いかける。餌を追っている間は警戒心が薄れるので、たやすく釣り上げることができるというわけだ。

アジの効用
アジは栄養豊富で身体に良い魚だが、次のような効用があるとされいる。
動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、頭痛・肩こり、眼精疲労
私のような生活習慣病が気になる老人には良さそうだ。
沢山釣って食べたいものだ。

アジに関する諺

鯵(アジ)は棚を釣れ

棚を間違えると、アジが釣れずに、サバやイワシなどが釣れてしまう。
棚を合わせなければ、アジは釣れないという意味。

鯵ぁよかろ鯖腐れ
 
アジは要らない、サバも腐っているから欲しくない。
 つまり、どれも駄目で、相手にする値打ちがないというあざけりの言葉です。
     (私なら、アジもサバも貴重品。これはもしかすると、クロダイ狙い専門の人の言葉かも)

夏のアジで痩せっぽ
痩せた人をアジにたとえているが、夏になると小あじが出回るので、昔の人はおそらくこれを痩せたアジと見た為でなのでしょう
                         
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